物販とは、その名の通り、物を販売すること。
物販ビジネスで利益を出すための鉄則は『安く仕入れて高く売る』ことです。
今回は中国のECサイトで商品を仕入れてメルカリで販売する「中国輸入物販」について、その方法やメリット、デメリットなどを徹底解説していきます。
中国の製品は不良品が多い?
中国製品と聞くと、「不良品」「安物」「すぐ壊れる」などネガティブなイメージを持たれる方も多いのではないでしょうか?確かに、一定数品質の悪い商品があることも事実ですが、全てがそうだというわけではありません。
例えば、ユニクロの服はほとんどが中国で生産されていますが、品質が悪いと感じたことがある方は少ないのではないでしょうか?
このように中国でも、外国向けの製品を作っている工場では、最先端の品質管理が徹底されています。
そのため仕入れ先を間違わなければ、安くて高品質な製品を仕入れることができることは十分可能なのです。
なぜ中国は安いのか?
中国の通販サイトは正直かなり激安です。
通常、物販を行う際、国内の新品の場合だと10%〜15%ぐらいの利益をのせるのが限界です。
しかし、一方で中国輸入の場合、原価が安いので35%〜40%ほどの利益を見込むことができます。
ではなぜ中国の通販サイトはこんなにも安いのでしょうか?
その理由は大きく2つあります。
ひとつは「大量生産」を行なっているためコスト削減につながり、1つあたりの単価が安くなるからです。
ふたつめの理由には「工場や卸売業者が直接販売している場合が多く、仲介業者のコストが不要」なことが挙げられます。
そのため、中国は他の国の通販サイトと比べて破格の安値で販売されているのですね。
中国から輸入するメリット
では、日本で物販を行うに当たり、中国から輸入するメリットは何があるのでしょうか?
原価が安い
中国輸入商品は非常に原価が安いため、仕入れに必要なコストも抑えることができます。
そのため、35%ほどの高い利益率を見込むことができます。
また原価が安いため、出品する際も相場より安く売ることができ、商品が売れやすくなります。
安定して仕入れができる
中国の通販サイトは直接、工場から仕入れをしているため売り切れになることが少ないです。
また、企業からの購入を想定して出品されている場合も多いので、大量購入をすることもできます。
商品の種類が豊富
中国の通販サイトは種類が豊富で日本では取り扱っていない商品も多数あります。
そのため、競合が少ない商品や掘り出し物を購入できる場合もあります。
中国から輸入するデメリット
一方で、中国輸入ならではのデメリットもあります。
言語や文化の違い
仕入れ完了までは、基本的に中国の方とやりとりをすることになります。
そのため、言語や文化、価値観の違いから、仕事のやりずらさを感じることは多少なりともあるはずです。
また、日本の高品質なサービスを基準に考えてしまい、問い合わせした際のレスポンスの速度や対応などに不満を抱いく方も多いです。
言語に関しては代行業者を利用すると、日本語でやり取りができるようになります。
届くまでに時間がかかる
発注後は船や航空便で商品が輸送されてくるので、必然的に時間がかかります。
発注から仕入れ完了まで、2週間ほどはかかると思っていた方がいいでしょう。
商品の発送状況を入念に確認して、仕入れスケジュールは余裕を持つようにしましょう。
品質の悪い商品もある
日本の通販サイトにも言えることですが、一部の商品には品質の悪い物もあります。
また、写真だけで商品を選ぶことになるので実物がイメージと違っていたということもあります。
そのため、テスト仕入れは必須です。
仕入れができる中国通販サイト
中国の通販サイトにも色々なものがありますが、今回は特にメジャーなものを3つ紹介します。
①アリババ1688
②タオバオ
③アリエクスプレス
①アリババ1688
アリババは、あらゆる商品が激安で購入できる中国最大の通販サイトです。
アリババには、中国国内向けを想定した「アリババ1688」と国外向けの「Ailbaba.com」がありますが、
おすすめは「アリババ1688」です。
「アリババ1688」は他サイトに比べても最安値となっており、多くの日本人の仕入先として利用されています。
しかし、中国国内向けのECサイトなので、代行業者を通さなければ日本に発送することができません。
②タオバオ
タオババもアリババグループが運営しており、アリババ1688と並んで中国の代表的な通販サイトです。
「アリババ1600」と異なり個人も出品することができるので、商品数は他サイトに比べて圧倒的に多いです。
しかし、その分品質にばらつきがあるというデメリットがあります。
こちらも中国国内向けのECサイトなので代行業者を通す必要があります。
③アクエクスプレス
アクエクスプレスもアリババグループが運営するECサイトの一つで、日本語や英語に対応している外国個人消費者向けの通販サイトです。
日本からの決済も可能なので、代行業者が不要というメリットがあります。
一方で、その分価格が高く設定されています。また、代行業者を介さないため、不良品が送られてきた時の対応を全て1人でする必要があります
出品までの流れ
それでは、実際に中国輸入物販での流れを見ていきましょう。
今回はメルカリで出品することを前提に解説していきます。
その流れとはこちらです。
①メルカリでリサーチ
②中国の通販サイトでリサーチ
③代行業者を決定する
④テスト仕入れ・テスト販売
⑤本発注・出品
①メルカリでリサーチ
物販で利益が出せるかどうかはリサーチで決まります。
リサーチの方法には様々な種類がありますが、おすすめは「セラーリサーチ」です。
セラーとは出品者のこと。
すなわち、セラーリサーチとは自分と同じECサイトで出品しているセラーの取り扱っている商品の中で売れている商品をピックアップしていくリサーチ方法です。
まず、メルカリで中国から輸入した商品を売っている出品者を見つけましょう。
そしたら次に、その人の商品一覧を開き、最近売れていて利益の取れそうな商品を探します。
これを繰り返していき、エクセルやスプレッドシートに商品と販売価格をリストアップしていきましょう。
②中国の通販サイトでのリサーチ
メルカリで売れている中国輸入品のリストアップができたら、中国通販サイトを開き、同じものが販売されているか確認していきます。
その際に、メルカリでの販売価格と中国通販サイトでの販売価格を比べ、どれほどの利益が出るかを計算することが重要です。また、代行業者を利用する際は代行手数料も計算に入れることを忘れないようにしましょう。
また、出品元の取引件数や評価などをしっかりと確認して、悪質な業者を選ばないように細心の注意をしよう。
③代行業者の決定
アクエクスプレスなどの通販サイトは不要ですが、
リサーチを終え、出品する商品を決定したら代行業者を決定します。
代行業者とは中国で購入した商品を代わりに日本に届けてくれるサービスです。
代行業者を通じて商品を注文すると、まず中国にある業者の事務所に商品が届きます。
次に業者が商品を検品、梱包し、日本へと発送してくれる仕組みになっています。
日本語に対応している会社も多く、発注から商品到着後のサポート、トラブル対応などを全て日本語で行うことができるので安心です。
失敗しない代行業者の選び方については後述します。
④テスト仕入れ・テスト販売
代行業者を決定したら、いよいよテスト仕入れです。
テスト仕入れでは商品を少量だけ仕入れて試しにメルカリで販売します。
仕入れる数は、3個から5個ほどで構いません。
テスト仕入れを行う理由は次の通りです。
・品質確認のため
・実際に売れるかどうかを確かめるため
テスト仕入れした商品は1ヶ月を目安に販売してください。
1ヶ月の間に売れゆきがよかった場合は、追加で本格的に本発注をかけましょう。
しかし、1ヶ月の間に購入されない、いいねやコメントなどの反応も悪い場合はその原因を考えましょう。
・そもそも仕入れた商品が間違っていた
・リサーチ から販売まで期間が空き、市場が変化した
・プロフィールや出品ページに問題があった
テスト仕入れした商品が売れない理由には上記の原因が挙げられます。
この商品は売れないと判断した場合は、潔く諦めてその商品を本発注することは諦めるべきです。
売れない商品を大量購入して在庫を抱えてしまうことが1番危険なことを忘れてはいけません。
⑤本発注・出品
テスト販売がうまくいけば、いよいよ本発注です。
中国の通販サイトの場合、発注したから商品が届くまでに大体2週間ほどかかります。そのため、在庫を抱えすぎないように2週間で売れる分の商品数を発注するようにしましょう。
では、何個ほど購入すればいいのでしょうか?
本発注する個数を決める基準は次のとおりです。
1.テスト販売での回転率を基準に考える
2.月の目標利益から逆算して決める
1.テスト販売での売れ行きを基準に考える
まずはテスト販売での売れ行きを基準に考えましょう。
例えば、テスト販売の時に、販売開始から1週間で5個売れたのなら、回転率はそこまで良くはないです。
1週間で5個なら2週間で10個なので、10個ほど発注しましょう。
一方で、テスト販売の時に販売開始から1日で5個売れたのなら、回転率は非常にいいので、強気の個数で輸入しても問題はないです。1日5個なら2週間(14日間)で70個です。
流石に70個も仕入れるのは怖いという方は、「何個売れば目標を達成できるのか」自分の目標利益から逆算して発注するようにしてください。
2.月の目標利益から逆算して決める
例えば、中国輸入物販で月5万円稼ぎたいと仮定します。
1個の商品から得られる利益を700円の場合、月5万円稼ぐには
5万÷700≒71.4なので毎月72個売らなければいけません。
そのため、テスト販売時の売れ行き的に大丈夫そうなら、その2週間分の31個を発注してみましょう。
輸入代行業者の選び方
「アリババ1688」や「タオバオ」などの中国国内向けの通販サイトで輸入をする際は輸入代行業者を利用する必要があります。多数の代行業者が存在しているため、どの業者を選べばいいか迷う方も多いはずです。
そこで、選ぶ際のポイントを4つ紹介します。
1.料金
2.対応の速度
3.サービスの質
4.日本語対応の有無
1.料金
代行業者の料金システムは大きく「月額」「手数料」「月額+手数料」の3タイプに分かれます。
月額の場合は月2.5万円程度、手数料であれば商品代金の5%以下のところを選ぶようにしましょう。
仕入れ金額が大きい方は月額制度の代行業者、仕入れ金額が小さい方は手数料制度の代行業者を選んだ方がお得になります。
事前にきちんと計算して概算を出してから、よりお得な業者を選ぶようにしましょう。
2.対応の速度
商品の依頼や質問に対してのレスポンスが遅すぎる業者は要注意です。
また、依頼してから納品までのスピードが早いことに越したことはありません。
対応の速度も一つの基準に考えてみてください。
3.サービスの質
代行業者は商品の検品をしてくれるのですが、その検品の基準が日本基準か中国基準かによってサービスの質は分かれると言われています。
なるべく日本の基準で検品してくれる業者を選ぶようにしましょう。
また、中国輸入では一部規制のある商品も存在します。
そのため、間違って規制されている商品を輸入することがないように、しっかりと確認してくれる代行業者の方が安心です。
4.日本語対応の有無
ホームページの日本語が不自然ではないか、スタップが流暢に日本語を話すことができるかは代行業者を見極める上では一つの大切なポイントです。
やはり、日本語が通じた方がスムーズなやり取りをすることができるし、トラブルが起きた時でも安心です。
月5万円突破のポイント
それでは最後に中国輸入物販で「月5万円」突破するためのポイントを解説していきます。
1.リサーチは定期的に念入りに行う
2.プロフィールや出品ページにこだわる
3.売上や利益を数値化して管理する
4.単価を上げる
1.リサーチは定期的に念入りに行う
前述しましたが、物販で利益が出せるかどうかはリサーチ次第です。
間違っても「自分が好きだから」という基準で商品を選ばないでください。
しっかりと念入りにリサーチを行い、「確実に売れる商品」を選ぶ意識を持ってください。
また、リサーチは1回行うだけでは不十分です。なぜなら、トレンドや市場は日々変化していくからです。
継続的にリサーチを続けることができないと、最初は稼げたとしてもすぐに稼げなくなってしまいます。
毎日10分はリサーチの時間を作るというふうに習慣化することをおすすめします。
2.プロフィールや出品ページにこだわる
メルカリのアカウントを設定したら、プロフィール設定にこだわりましょう。
プロフィールは商品の売れ行きに大きく影響します。
売れるプロフィールの特徴を簡単に紹介します。
・自己紹介は7割以上の文章でガッツリ書く
・言葉遣いは敬語が基本
・プロフィール画像は無難なもの、もしくは自身のロゴ
・ニックネームは店舗感、公式感のある名前(〇〇ショップなど)
また、商品を出品する際の出品ページの設定にもこだわりましょう。
売れる出品ページの特徴も簡単に紹介します。
・商品写真は明るいもの
・商品写真の背景は基本的に白
・商品画像に商品の特徴を文字入れする(『新品未使用』『数量限定』など)
・商品のタイトルは商品名だけでなく商品の特徴も入れる
(『【新品未使用】人気のリュックサック ブラック 黒 PUレザー』など)
・説明文はSEOを意識して検索されそうなキーワードを入れ込む
3.売上や利益を数値化して管理する
物販に限らず、数値管理はビジネスの基本です。
毎月の売上や利益、経費を数値化してエクセルやスプシにまとめ、売れ行きを管理してください。
そして、売れている商品、売れない商品を一目で把握できれば、次回以降の仕入れの負担も減ります。
また、物販は在庫を抱えるビジネスです。
仕入れたのに売れなかった場合は、その仕入費はそのまま損失になってしまいます。
どの商品が何個あるかなどの在庫管理も怠らないようにしましょう。
4.単価を上げる
商品の単価が上がるほど、売上も上がります。
リサーチの段階で、単価の高い商品をピックアップすることを意識してみてください。
また、関連した複数の商品をセット販売する方法も単価を上げる手段としては有効です。
ここで注意しないといけないことは、単価が上がるほど商品の売れ行きが悪くなる可能性があることです。
メルカリの特徴としては、ユーザーは安い商品を求めてメルカリを利用していることです。
そのため、必然的に高い商品の売れ行きは悪くなってしまいます。
単価を上げるのは良い手段ですが、やりすぎないようにしましょう。
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