「老後の貧困」という言葉を聞いたことはありますか?
現在、高齢者世帯の4世帯に1世帯が貧困状態に陥っていると言われています。
サラリーマンである方は将来「貧困」に陥る可能性が極めて高いです。
老後の資金がないと貧しい生活になる
会社を定年退職した後にやりたいことはありますか?
「趣味に費やす時間を増やしたい」、「妻と旅行に行きたい」、「孫にプレゼントを買ってあげたい」、
おそらく色々な希望を持って退職するはずです。
しかし十分な老後資金を準備できなければ、その願いはおろか、日々のやりくりさえやっとの生活を送ることになります。
その原因には何があるのでしょうか?
老後資金は大きく3種類
まずは会社員の方の老後の資金について考えていきましょう。
一般的な会社員の老後資金は大きく3種類の方法で賄われています。
- 年金
- 退職金
- 現役時代の貯蓄
①年金
会社員の皆さんは「国民年金」と「厚生年金」の2つの公的年金に加入しているはずです。
そのため65歳になったら、老齢基礎年金と老齢厚生年金の2つの年金を受け取ることができます。
老後のお金は年金をベースに考えることが鉄則です。
老後の資金計画を立てるには、まず自分が受け取れる年金はいくらなのかを把握していく必要があります。
参考までに公的年金受給額の平均は
男性⇨18万〜19万円程度
女性⇨9万円〜10万円程度
受け取れる年金の受給額は現役世代に納めた金額によって変動します。
日本年金機構のWebサイト「ねんきんネット」を利用すれば、現在までに支払った年金保険料から予想される年金受給額を確認することもできます。
②退職金
大卒で定年退職まで勤務した時の退職金の相場は次の通りです。
大企業の場合⇨約2,230万円
中小企業の場合⇨約1,092万円
意外と多いように思えますよね?
しかし、これは大卒から定年退職まで勤務した場合です。
途中で転職を経験した方はもっと少なくなると思っていてください。
また、受け取れる退職金は年々減少傾向にあります。
さらに、退職金の制度そのものがない会社も増えているようです。
③現役時代の貯蓄
「年金」「退職金」だけではお金が足りない場合、さらに贅沢したい場合は「現役時代に貯めた貯蓄」からお金を取り崩していくことになります。
必要な貯金額は『老後にどのような生活を望むのか』や『年金や退職金がどれくらい貰えるか』によって異なります。
退職までにいくら貯めればいい?
では、定年退職までにいくらお金を貯めることができたら安心なのでしょうか?
老後は教育費や住宅ローンがかからなくなるため、生活費が現役時代の約7割になると言われています。
実際のシミュレーション
1つ例を考えてみましょう!
【現在月40万円で夫婦2人暮らしの場合】
想定される老後の生活費⇨月28万円(40万の7割)
想定される年金受給額⇨月25万(夫婦合算)
この場合、年金だけだと月3万円の赤字です。
もしこの2人が60歳から100歳までの40年間生きるとすると、
3万(円)×12(か月)×40(年)=1440万
つまり、この夫婦は生活費の分だけで1440万円を退職金と貯蓄から補う必要があります。
老後に必要なのは生活費だけではない
老後の資金は生活費だけではありません。
・趣味や旅行に使うお金
・孫や子供へのプレゼント代
・自宅のリフォームや修繕費
・手術、入院、通院などの医療費
・介護にかかる費用
・葬儀やお墓の費用
せっかく定年退職したのだから、老後は趣味に費やす時間を増やしたいという方も多いはずです。
また、孫にお小遣いをあげたいし、クリスマスや誕生日にはプレゼントを買ってあげたいですよね?
医療費や介護費、葬儀代など、自分のことで子供や親族に迷惑をかけたくないですよね?
趣味代に月1万円を増やしただけで
1万(円)×12(か月)×40(年)=480
40年間で480万円もプラスで資金を貯める必要があるのです。
また、葬儀代の相場は100万ほどです。夫婦2人だと合計で200万円以上もかかるのですね。
明るい老後を勝ち取るには行動するしかない
ほとんどの方が老後の収入源は年金だけです。
年金だけでは毎月の生活費を補えない場合は「退職金」と「現役時代の貯蓄」を切り崩す必要があります。
さらに、医療費、介護費、葬儀代などのことを考えたら、恐ろしくて贅沢なんてできないですよね?
では、少しでも豊かな老後を送るために今からできることは何があるのでしょう?
今回は5つの手段を紹介します。
①60歳以降も働く
国民年金には、原則として60歳までしか加入できません
しかし、厚生年金には70歳まで加入できます。
そのため、60歳以降も働くことで、厚生年金の金額を増やすことができるのです。
心身ともにまだ働ける気力があるならば、定年退職の時期を遅らせることも検討してみてください。
②年金の繰下げ受給
公的年金の受給開始は原則65歳ですが、希望すれば66歳から75歳の間で好きなタイミングに月単位で繰り下げることができます。
受給開始を1か月遅らせるごとに0.7%増額される。
つまり1年遅らせると8.4%、MAX10年遅らせると84%も受給額が増額できます。
③ローンの繰上げ返済
持ち家をローンで購入する方は多いですが、定年退職前までに完済しておくとその後が楽です。
また、繰り上げ返済のメリットは、その後の支払利息を軽減できる点です。
40代50代は収入がアップしているはずなので、余裕のある方はローンの繰上げ返済も考えてみてください。
④副業
現役時代から「副業」を行うと本業の収益にプラスして収入を得ることができます。
また定年退職した後も続けることができる副業なら、年金以外の収入を作ることもできます。
自分の「好き」や「得意」を活かせる副業をぜひ今のうちから始めることがオススメです。
⑤私的年金の活用
私的年金とは公的年金に上乗せできる任意加入の年金です。
福祉厚生の一環として企業が導入している「企業年金」や個人で積み立てをしていく「iDeCo」などがあります。
特にiDeCoは政府が後押ししていることもあり、注目が集まっています。
iDeCoに関してはこちらの記事で細かく解説しています。
豊かな「老後」を送れるかは「今」にかかっている
現在、会社員をしている方は行動を起こさなかった場合の未来がある程度予測できるはずです。
・今後、給料はどのくらい増えるか
・今のままのペースの貯金で退職までにいくら貯まるか
・退職金はいくら貰えそうか
・年金はいくら受給されそうか
・老後資金はいくらあれば安心か
目を背けたくなる現実かもしれませんが、今行動を起こさなければ、あなたは予想通りの未来を迎えることになります。
「未来は今にかかっている」ということを忘れずに、今できる限りの行動を起こしてみましょう!
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