最近よく耳にする「FIRE」というライフスタイル。
この記事に辿り着いたということは、
皆さんも実際に気になっているのではないでしょうか?
FIREは、今の時代に合った生き方として注目されており、
働き方も社会のあり方も目まぐるしく変わる現代において
経済的な自立を目指す動きが世界中で広がっています。
けれどFIREを目指したものの、実際に達成した後に
「これで本当に幸せになれるのか?」
と感じる人も多いようです。
今回は
FIREとは何か、
達成後に待ち受ける悩み、
そして本当の幸せを追求するためのポイントを
記事の中で一緒に考えていきましょう。
第1章:FIREとは?
そもそもFIREって?
まず、「FIRE」について簡単におさらいしましょう。
詳しくは他の記事でも解説しているので
ぜひ合わせてチェックしてみてくださいね。
FIREは「Financial Independence, Retire Early」、
つまり「経済的自立と早期退職」を目指す生き方のことです。
この概念は、仕事からの収入に頼らずに
自分の資産からの収益で生活を成り立たせることを指しています。
一般的にFIREを達成するためには、
年間の生活費の25倍の資産を貯めることが目安とされていて
これは「4%ルール」とも言われ、
年間の生活費に相当する金額を資産から引き出しても
その資産がなくならないように設計する考え方です。
FIREの種類
また、FIREにはいくつかのタイプがあり、
目指す生活スタイルに応じてさまざまな選択肢があります。
簡単にご紹介しましょう。
リーンFIRE
最小限の生活費で暮らすため、
少ない資産で早期リタイアを実現します。
ミニマルな生活に向いています。
ファットFIRE
生活費を気にせず自由に使いたい場合は、
より多くの資産を貯めるファットFIREが必要です。
ある程度贅沢に暮らせるのが特徴です。
コーストFIRE
若い頃にある程度資産を貯めておき、
それを長期運用しながら
最低限の働きだけで生活を維持するスタイルです。
バリスタFIRE
仕事も継続しながら、
資産を運用して生活費の一部を補うスタイルです。
部分的なリタイアともいえます。
サイドFIRE
副業収入を活用しながら資産も運用するタイプで、
完全リタイアはせずに好きな仕事や趣味を続けながら
生計を立てたい方に向いています。いろいろなタイプのFIREがあるため、
自分に合ったスタイルを選ぶことができます。
第2章:FIREを達成した後に悩むことって?
実は、FIREを達成した後に
「これで本当に幸せなのか?」
と疑問を感じる方も少なくありません。
目標の経済的自立を達成したはずなのに
一体どうしてなのでしょうか?
よくあるお悩みをいくつか見ていきましょう。
①目標の喪失感
FIREを目標にして長い時間を費やした分、
達成した瞬間に目標がなくなったような虚無感を覚える人もいます。
いわゆる、燃え尽き症候群というやつですね。
「仕事を辞めたら自由になれるはずだったけれど、
結局自分は何がしたいのかわからない」
と感じる人も少なくありません。
特に仕事が自分のアイデンティティの一部だった人の場合、
この喪失感は大きいようです。
②孤独感
FIREを達成すると、
毎日の通勤や仕事仲間との交流がなくなることで
孤独感を感じることもあります。
自由な生活は手に入る反面、交流が少なくなりがちなFIRE生活は
特に社会との繋がりを求める人にとっては心の課題になりやすいのです。
③健康面への影響
仕事がない生活の中で、
生活リズムが崩れたり運動不足になったりして
健康を損なうケースもあります。
せっかく自由な時間を手に入れても、
健康を維持しなければ思い通りの活動が難しくなります。
時間に余裕ができたからこそ、
心と体の健康を維持するための習慣作りが重要です。
④新しい挑戦や学びへの意欲低下
仕事が日常の中での挑戦の一部だった場合、
何か新しいことに取り組む機会が減り、
「自分の成長が止まったように感じる」という人もいます。
特に、FIRE達成後に目標を持てないと
日々の充実感が得られにくくなるため、
新たな挑戦を続ける姿勢が求められます。
第3章:FIRE達成後に幸せになるには?
ではFIREを達成した後、
本当の幸せを感じるためにはどうすれば良いのでしょうか?
この章でご紹介するポイントは、
FIRE後の生活を充実させる上でぜひ押さえていただきたい要素です。
①新たな目的・目標を持つこと
FIRE達成はゴールでなく、新しいスタートだと考えると
次の目標が自然と見えてきます。
例えば
「旅行でいろんな文化に触れたい」
「新しい資格に挑戦したい」
「自分がやりたかった趣味に本腰を入れてみたい」
など、具体的な目標を持つことで日々の楽しみが増えます。
目標があることで毎日にメリハリがつき、
生活が生き生きとしたものになるでしょう。
②健康とウェルビーイングの維持
健康でいることは、
FIRE後の生活における幸福感を支える大切な土台です。
どんなにお金に余裕があって
何でもできる自由を得たとしても
健康が蔑ろになってしまっては元も子もないですよね。
ウォーキングを日課にしたり、
料理教室に通ってみたり
筋トレに勤しんでみたり。
FIRE後の自由な時間を使って、
運動や健康的な食事を心がけてみてください。
ただ忘れてはいけないのが、
健康は、体だけでは成り立たないということです。
人間関係の悩みや将来に対する不安など
向き合わずに放置してしまうと
いずれ体の不調に現れ始めることも考えられます。
心のケアにも時間をかけられると良いね!
③コミュニティとの繋がりを持つこと
FIREを達成した後も、
「人との繋がりを感じられている時が幸せです」
という人は非常に多いです。
同じ趣味を持つ友人や
同じFIRE達成を目指す仲間など
自分と価値観があったり
自分が受け入れられていると感じられる安全な交流を持つことで、
心の豊かさを感じられますよね。
SNSやオンラインコミュニティでの交流も気軽にできるね!
「自分は1人じゃないんだ」
と感じられる場所を大切にすることは、
FIREで自由を手にした人にとって
幸せを感じられる重要な要素と言えるでしょう。
④自己成長や新しい挑戦
FIREという目標を達成した後でも
新しいことを学び続けることで、自己成長を実感できます。
新しい言語を学んだり、技術を習得したり、
あるいはボランティア活動を通して社会貢献するのも充実感に繋がりますね。
FIREという大きな目標を達成できる人であれば、
新しいことにチャレンジしても
のめり込んで達成していける素質があるということ。
新しいことを続ける姿勢は、
FIRE後の生活に刺激を与え、幸福感を高めてくれるはずです。
⑤「与えること」の意識を持つ
自分のための目標であるFIREを達成した後だからこそ、
誰かの役に立つ活動をしてみるのも良いでしょう。
誰かの役に立てた時、
誰かに感謝された時って
自分自身が存在が肯定される感覚になって
幸福感に満たされる感覚になりませんか?
寄付やボランティア、後進へのサポート、
非営利団体を立ち上げてみたりと
他者への「与える」ことは、
きっと満足感や心の豊かさを与えてくれます。
得た自由を誰かのために役立てることも
ぜひ考えてみてください。
FIREを達成すれば幸せ!は嘘
いかがでしたでしょうか?
本日は
「FIREをして幸せになる為に必要な事」
というテーマでお送りしてきました。
ここまで読んでくださった方ならお分かりかと思いますが
FIRE達成は幸せとは直結しません。
FIREして、どうしたいのか?
自分はどんな人間なのか?
どんな自分でいたいのか?
FIREで自由な生活とお金を手に入れた後、
自分自身と改めて向き合う人も実は多いのです。
これからFIREを目指す方も
既にFIREを達成した方も
FIREの先にある自分自身の幸せについて
ぜひ一度考えてみてください。
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